「今日詠まれた句-日めくり俳句-」スタート
2023年3月31日(旧暦 閏二月十日) 金曜日 いか巾(のぼり)青葉を出でつ入つ哉 一茶 寛政七年二月十一日(1795年3月31日、すなわち228年前の今日)、四国を旅していた小林一茶は、松山から八反地村(現在の松山市八反地)への途中、「遠望」としてこの句を詠みました。この年に正月を讃岐観音寺の専念寺で迎えた一茶(三十三歳)は、一月八日に観音寺を発ち、十五日に伊予松山に到着、ひと月余り松山および周辺に滞在して俳友と交流しました。この間、一月十六日に花を開くといわれる竜隠寺の「十六桜」を正にその日に見、伊予三芳(現西条市)実報寺の「一樹桜」の盛りを二月二十日に見学してそれぞれ句を残しています。 七十二候で今日は「雷乃発声」ですが、貞享暦では「桜始開桃始笑」でした。 「今日詠まれた句ー日めくり俳句ー」スタートです。