芭蕉 ほろほろと山吹散るか滝の音 4月23日(旧暦 三月四日)日曜日
ほろほろと山吹散るか滝の音 芭蕉
「西河*」と前書して「笈の小文」龍門の句のあとに掲載。貞享五年三月二十三日(1688年4月23日すなわち335年前の今日)の吟と考えられます。「きしの山吹**とよみけむ、よしのゝ川かみこそみなやまぶきなれ。しかも一重に咲きこぼれて、あはれにみえ侍るぞ、桜にもをさをさおとるまじきや。」と前書のある掲句の真蹟自画讃が残されています。
6年後の元禄七年(1694年)春、土芳は初瀬、多武峰、吉野、奈良と旅して「西川の滝 あゆの子の心冷(すさま)じ滝の音」の句を残しました。
*「にじこう」と読みます。現在の川上村西河(にしがわ)。 **紀貫之「吉野川岸の山吹吹くかぜにそこの影さへうつろひにけり」(「古今和歌集」)
chatGPT斎 今日の一句 滝を見る 山吹の青空 空を見る
以下、「(公益社団法人)俳人協会・俳句文学館」HP「今日の一句:2020年04月」の「四月二十四日」欄からの引用です。
| 山吹の茎にみなぎり来し青さ | 細見綾子 |
山吹の茎の青さに感動する。生来の感受性の豊かさがあり、「みなぎり来し青さ」の的確な表現は、山吹のみずみずしい生命の実相に触れ、躍動感に溢れている。( 児玉真知子) | |

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