山頭火 春雨の夜あけの水音が鳴りだした 4月26日(旧暦 三月七日)水曜日
春雨の夜あけの水音が鳴りだした 山頭火
「其中日記」昭和8年4月26日の条、「ふと水音に眼がさめた、もう明けるらしいので起きる。 身も心もすべてが澄みわたる朝だつた。正法眼蔵拝誦、道元禅師はほんたうにありがたい。(略)」
この日、掲句のほかに、唱へをはれば明けてゐる 朝の雨にぬれながらたがやす 白さは朝のひかりの御飯 などの句を詠んでいます。
山頭火は、昭和7年9月20日其中庵に入居して落ち着きましたが、昨日の日記に「のらりくらり、かういふ生活にはもう私自身がたへきれなくなつた。」と書いたりしてますから、けっして安住していたわけではありませんでした。5月10日の条にも「晴、行乞しなくちやならない、どれ出かけやう。」とあるように、時々其中庵から行乞に出かけていましたが、ついに5月13日に庵を離れ長期の行乞の旅に出ることになります。
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