山頭火 ふるさと遠い雨の音がする 4月3日(旧暦 閏二月十三日)月曜日
ふるさと遠い雨の音がする 山頭火
昭和7年4月3日に、行乞中の平戸で詠まれました。「行乞記」の同日の条には、「印肉老人また出かけて酔うて来て踊つた、踊つた、夜の白むまで踊つた、だまつて、ひとりでおとなしく――あゝ、かなしい、さみしい。 また雨、ふるならふりやがれ! 晴れて寝、曇つて歩く、善哉々々。酔ひどれも踊りつかれてぬくい雨」と掲句の2句が記されており、続けて
「けふの道はよかつた、汗ばんで歩いた、綿入二枚だもの、しかし、咲いてゐたのは、すみれ、たんぽゝ、げんげ、なのはな、白蓮、李、そしてさくら。……」とあります。
山頭火の故郷は、山口県佐波郡(現防府市)。この年秋、故郷近く小郡に其中庵」を結庵してしばし落ち着くことになりますが、山頭火はその9月4日に、雨ふるふるさとははだしであるく と詠みます。
chatGPT斎 今日の一句 寝呆けて カップの中 蛍が泳ぐ
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