蕪村 衣更野路の人はつかに白し 5月15日(旧暦 三月二十六日)月曜日

眺望 衣更野路の人はつかに白し 蕪村

明和六年四月十日(1769年5月15日、254年前の今日)京での吟。 痩臑(やせずね)の毛に微風あり更衣 衣がヘ人も五尺のからだ哉 も同じ日。「はつかに」は「わずかに」の意。

なお、今日は、332年前、四十八歳の芭蕉が嵯峨野の落柿舎に入った日でもあります。 1691年5月15日すなわち「元禄四辛未卯月十八日、嵯峨にあそびて去来ガ落柿舎に到。凡兆共ニ来りて、暮に及て京ニ歸る。予は猶暫とヾむべき由にて、障子つヾくり、葎引かなぐり、舎中の片隅一間なる處臥處ト定ム。机一、硯、文庫、白氏集・本朝一人一首・世継物語・源氏物語・土佐日記・松葉集を置、并唐の蒔繪書たる五重の器にさまざまの菓子ヲ盛、名酒一壷盃を添たり。夜るの衾・調菜の物共、京より持来りて乏しからず。我貧賎をわすれて清閑ニ樂。」と「嵯峨日記」に記しはじめ五月四日まで逗留することになります。

chatGPT斎 今日の一句  衣替え 胸にしまった 思い出

以下、「(公益社団法人)俳人協会・俳句文学館」HP「今日の一句:2021年05月」の「五月十日」欄からの引用です。

樹々すれつて風発小谷舜花

ここちよい五月のある晴れた日の感懐。樹々が心地よさそうに、木の葉が快楽のように揺れた。

「小谷舜花集」
自註現代俳句シリーズ七(二一)

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