芭蕉 あらたふと青葉若葉の日の光 5月19日(旧暦 三月三十日)金曜日

あらたふと青葉若葉の日の光 芭蕉

「おくのほそ道」で元禄二年四月朔日(1689年5月19日)に日光で詠んだとされています。しかしこの句のもとになる句は、その前日、室の八島で詠まれたらしい あらたふと木の下闇も日の光 と思われます。元禄二年の今日東照宮を参拝して、改案を思いついたのかもしれません。

今日詠まれたとされる名句がこの他多くあります。

芭蕉が杜国と共に兵庫、須磨、明石を巡覧、須磨に泊まった貞享五年四月二十日(1688年5月19日)に詠んだと「笈の小文」に書かれていますが、執筆時であったかもしれません。 月はあれど留守のやうなり須磨の夏  蛸壺やはかなき夢を夏の月 

蕪村が安永六年四月十三日(1777年5月19日)の句会で詠んだ 方千里雨雲よせぬぼたむ哉 ただし、本句の当日初案は「雨雲尽きて」だったとのことですが。


chatGPT斎 今日の二句  青葉の 色が変わる前に 散り行く   青葉が空を覆い尽くす時、魔女目覚める

以下、「(公益社団法人)俳人協会・俳句文学館」HP「今日の一句:2021年05月」の「五月十八日」欄からの引用です。

椎若へと(すえ)宮田正和

法事などがあると蔵から鉢や皿、火鉢などが運ばれる。終ると又、納い込む。峡の人々の実直な暮し。

「宮田正和集」
自註現代俳句シリーズ六( 一三)

コメント

このブログの人気の投稿

芭蕉 ちゝはゝのしきりにこひし雉の声 4月27日(旧暦 三月八日)木曜日

芭蕉 夏草や兵どもが夢の跡 6月29日(旧暦 五月十二日)木曜日

蕪村 牡丹散て打ちかさなりぬ二三片 6月13日(旧暦 四月二十五日)火曜日