蕪村 鮒ずしや彦根が城に雲かかる 5月22日(旧暦 四月三日)月曜日

 鮒ずしや彦根が城に雲かかる 蕪村 

安永六年四月十六日(1777年5月22日)の詠。

大津辺りで鮒ずしを賞味しながら、遥かに彦根方向を望んでの句のように読めますが、 鮓つけてやがて去ニたる魚屋かな 鮓おしてしばし淋しきこゝろかな 鮓を圧す我レ酒醸す隣あり も同日吟なので、実際はこの日、蕪村は京の自宅で熟れ鮓を漬けて、詠んだものではないでしょうか。

蕪村は事情があって兵庫の逼塞していた大魯宛五月十七日付書簡で、「此句解スべく解すべからざるものニ候。(略)いかゝ、御評うけ給りたく候」と元気づけるためか、句の評価を依頼しています。

chatGPT斎 今日の一句  城崩れ 悠々としてた アリの巣

コメント

  1. 主なくて夏空背負う角櫓

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  2. 失礼しました。写真は、彦根城ではなくて天守址しかない明石城です。

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  3. ところで、皆さん今日のchatGPT斎の句はどうですか? なかなかいいと思いませんか…

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