山頭火 ふるさとの夜がふかいふるさとの夢 5月9日(旧暦 三月二十日)火曜日

 ふるさとの夜がふかいふるさとの夢 山頭火

1931年5月9日(昭和六年三月二十二日)の条に「曇、歩いて三里、汽車で五里、樹明居(小郡)/文字通りの一文なし、といふ訳で、富田、戸田、富海行乞、駅前の土産物店で米を買うていたゞいて小郡までの汽車賃をこしらへて樹明居へ、因縁があつて逢へた、逢ふてうれしかつた、逢ふだけの人間だから。/街の家で飲んで話した、呂竹、冬坊、俊の三君にも逢つた、呂竹居に泊る、樹明君もいつしよに。(後略)」(「行乞記」) とあり、掲句はこの時小郡で詠まれたものです。

こんやはここで寝る鉄瓶の鳴る(呂竹居)も同日の吟。

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