曽良 ふっと出て関より帰る五月雨 6月5日(旧暦 四月十七日)月曜日
ふっと出て関より帰る五月雨 曽良
曽良は故郷に戻る芭蕉に付き添い小田原で同宿したあと、元禄七年五月十三日(1694年6月5日)、「箱根まで送りて」と掲句を残しました。
ただ、曽良は「五月雨」と詠んでいますが、この時芭蕉は、「箱根の関を越えて 目にかかる時やことさら五月富士」の句を残しました。「はこね雨難儀、下りも荷物を駕籠に付て乗申候。漸々三嶋に泊り候。三嶋新町ぬまづ屋九郎兵衛と申飛脚宿、能(よき)やどとり申候。今迄の一番にて御座候。十五日嶋田へ雨に降られながら着申候。」と十六日に曽良に書き送っていますので、十四日は晴れたのでしょう。 三嶋宿を出ての吟だと思われます。
BIng亭 今日の一句 五月雨に 濡れ帰る道 思い出す
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