芭蕉 石の香や夏草赤く露暑し 6月6日(旧暦 四月十八日)火曜日 芒種・蟷螂生(とうろうしょうず)

石の香や夏草赤く露暑し 芭蕉 

芭蕉は、おくのほそ道の途次、元禄二年四月十八日那須湯本を訪れ、和泉屋五左衛門に宿し、翌日十九日(1689年6月5日)に「湯泉大明神に詣で那須与一の宝物拝観後殺生石を」見学したときの吟です。曽良の旅日記に「湯をむすぶ誓も同じ石清水」と共に記載されており、掲句には「殺生石」と前書がつけられています。

おくのほそ道には「殺生石は温泉(いでゆ)の出る山陰にあり。石の毒気いまだほろびず、蜂・蝶のたぐひ、真砂の色の見えぬほどかさなり死す。」とあるのみで、いずれの句も収録されませんでした。

今日は、二十四候の芒種、七十二候の蟷螂生です。

chatGPT斎 今日の一句  夏草や 風に揺れる 野の光

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