蕪村 雲のみね四沢の水の涸てより 7月16日(旧暦 五月二十九日)日曜日

雲のみね四沢の水の涸てより 蕪村

安永三年六月八日(1774年7月16日)自笑会兼題「雲峰」による詠。

陶淵明の作品ではないとの説が古来からある「四時」「春水満四沢 夏雲多奇峰」に拠るといわれていますが、「四時」は、「春水」「夏雲」「秋月」「冬松」という四季の特徴的な景物を詠ったもので、掲句はすべての沢や湖の水が枯れて雲の峰となっているとの視点があり気宇壮大です。

同日の句に 曠野行身に近づくや雲の峰  

なお、蕪村の壮大な句としまししては、 さくら咲いて宇宙遠し山の峡(かい) があります。

Bing亭 今日の一句  雲の向こうに 星が 輝いている

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