芭蕉 水の奥氷室尋ぬる柳哉 7月17日(旧暦 五月三十日)月曜日
水の奥氷室尋ぬる柳哉 芭蕉
尾花沢の清風邸での「涼しさを」歌仙*(7月3日参照ください)に連座した新庄の豪商風流が、芭蕉を新庄に招きます。元禄二年六月一日(1689年7月17日)風流邸に到着、その日の三吟三ッ物の発句です。
風流亭 水の奥氷室尋ぬる柳哉 芭蕉 / ひるがほかゝる橋のふせ芝 風流 / 風渡る的の変矢(それや)に鳩鳴て 曾良
何となく奇妙なやり取りです。「水の奥氷室」は最上川の奥新庄、そこで流れずに凍った氷が風流の事のように読めます。柳は風にそよぐしなやかな芭蕉です。曽良の「風」は新しい俳諧の風、「的の変矢」は風流の俳諧を指しているようです。「鳩」はホーホーと鳴きます…
*風流は、六句目「鵙のつれくる いろいろの鳥」と清風と芭蕉一行を揶揄したような句を詠んでいます。そしてどういう訳か二句のみでこの歌仙を抜けています。
chatGPT斎 今日の一句 リビングの 柳枝と氷 響きあい

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