芭蕉 風の香も南に近し最上川 7月18日(旧暦 六月一日)火曜日 鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)
風の香も南に近し最上川 芭蕉
風流亭の翌日、元禄二年六月二日(1689年7月18日)風流の本家である渋谷九郎兵衛宅(盛信亭*)に招かれて、どういう訳か風流の発句(御尋ねに我宿せばし破れ蚊や)で七吟歌仙**を巻きます。この歌仙はあまりうまく運ばなかったようです。満尾後に仕切り直しかのように改めて芭蕉は、当主の息子である柳風と歌仙途中参加ながら連衆最多の六句を詠んだ木端とで、掲句を発句に三ツ物を巻きました。
風の香も南に近し最上川 芭蕉 / 小家の軒を洗ふ夕立 柳風 / 物もなく麓は霧に埋て 木端
*写真は新庄市の盛信亭跡の標柱です。道路の向こう側に見える森金物店あたりが風流亭跡です。 **脇句は芭蕉、はじめてかほる風の薫物 曽良は四句目、霧立かくす虹のもとすゑ と付けています。
今日は七十二候 鷹乃学習。鷹の子が飛ぶ事を覚え巣立つ頃ですが、残念ながら鷹にはそう簡単にお目に掛かれません。
chatGPT斎 今日の一句 ふわり舞う 恋の行衛の 風の香よ

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