其角 汗濃さよ衣の背ぬひのゆがみなり 7月2日(旧暦 五月十五日)日曜日 半夏生(はんげしょうず)

汗濃さよ衣の背ぬひのゆがみなり  其角

元禄三年五月二十六日(1690年7月2日)吟です。

今日は、七十二候の「半夏生」、二十四節気「夏至」の末候です。半夏(カラスビシヤク*)が生え始めるころとなり、田植も終りで、本格的に暑くなっていきます。

*ここ二日ほどカラスビシャクを探して歩いていましたが、残念ながら見つけることができませんでした。「夏至」の初候である「乃東枯」の前に探していた乃東(ウツボグサ)を、昨日カラスビシャクの変わりに見つけました。気候の指標となっているようなポピュラーな植物などが、これほど目につかなくなっていることに、今更ながらですけど気づかされています。

chatGPT斎 今日の一句  背の汗の 流れる夏の 抱擁よ

以下、「(公益社団法人)俳人協会・俳句文学館」HP「今日の一句:2023年07月」の「七月四日」欄からの引用です。

麻服(いしき)をたくはへぬ大石悦子

少女の頃、汗かきの私に父は麻の服は着せられないなと言い、私は傷ついた。長じて、こんなに皺の寄るものなら、こちらからご免だと思った。

「大石悦子集」
自註現代俳句シリーズ一一( 五九)

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