其角 抱籠や妾かゝえてきのふけふ 7月24日(旧暦 六月七日)月曜日

抱籠や妾かゝえてきのふけふ 其角

「花摘」元禄三年六月十八日(1690年7月24日)の条の句。

昨日今日、連日35℃を越える猛暑です。その中、妾が抱籠を抱えて…、もしかして、この暑いにもかかわらず、俺は妾抱えて…、なのかもしれません。

「抱籠」は、竹で編んだ夏の夜涼をとるための籠で、「竹婦人」とも呼ばれます。蕪村の句に、 褒居士(ほうこじ)はかたい親父よ竹婦人  天にあらば比翼の籠や竹婦人 があります。褒(龐)居士は唐時代の禅者で、娘と竹の籠などを売って暮らしていたそうです。

最近、chatGPT斎、Bing亭ともスランプの為、新たに自成庵謝幾(jhaiku)に登場してもらいます。

自成庵謝幾 今日の一句  せせらぎの いささか濡れし かたつむり

以下、「(公益社団法人)俳人協会・俳句文学館」HP「今日の一句:2019年07月」の「七月二十八日」欄からの引用です。

くびれたるところがかたし竹婦人  小原啄葉

竹婦人は抱いても足をもたせても涼しい。ただ、くびれた編目のところが少しかたかった。

「 小原啄葉集」
自註現代俳句シリーズ・続篇一九

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