其角  白雪に黒き若衆や富士詣  7月6日(旧暦 五月十九日)木曜日

白雪に黒き若衆や富士詣  其角   

元禄三年六月一日(1690年7月6日)の吟です。

江戸の頃、富士山の山開きは六月一日で、七月二十日まで山に登ることが許されていました。

駒込富士神社の説明書きに「旧五月末になると富士講の仲間の人々は、六月朔日の富士登拝の祈祷をするために当番の家に集まり、祭を行った。そして、富士の山開きには、講の代参人を送り、他の人は江戸の富士に詣でた。」とあります。駒込富士は特に町火消の信仰を集めたといい、纏が刻まれた火消組の石碑が多く残されています。今も駒込富士は火難除神符授與の社で、掲句は同社の「六月一日の神事か」と阿部喜三男は注しています。

chatGPT斎 今日の一句  夏の雪 降りそそぐ世界 幻の白

以下、「(公益社団法人)俳人協会・俳句文学館」HP「今日の一句:2021年07月」の「七月一日」欄からの引用です。

一礼なして山登伊藤康江

「畦の会」年中行事のひとつ、富士の山開き。浅間神社でお祓いを受け、一行はバスで五合目へと目指した。

「伊藤康江集」
自註現代俳句シリーズ一一( 一八)

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