其角 藻の花や絵に書きわけてさそふ水 7月9日(旧暦 五月二十二日)日曜日

 

藻の花や絵に書きわけてさそふ水 其角

「遊女小むらさきをかゝせて、讃このまれしに」との前書。元禄三年六月四日(1690年7月9日)のことです。

吉原の遊女小紫は其角のお気に入りだったようです。

小紫:小紫とは、明暦ころに名声を上げた江戸・京町の三浦屋抱えの名女郎のことかと推測される。 其角がつくった「吉原源氏五十四君」(貞享四年刊)にも、 「他の小女郎とは見えぬ風俗、さすがに名あるべし」と讃えられている人物のことだろう。(藤田真一「其角『花摘』の舞台」)

chatGPT斎 今日の一句  満ちる夜に 藻の花咲きて 水底秘か

以下、「(公益社団法人)俳人協会・俳句文学館」HP「今日の一句:2022年06月」の「六月七日」欄からの引用です。

五分きけり高橋悦男

日野市の高幡不動尊。境内の小さな池に白い花が浮かぶように咲いていた。折しも来合わせた同寺の川澄祐勝さんが藻の花だと教えてくれた。

「高橋悦男集」
自註現代俳句シリーズ一一( 三五)

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