芭蕉 きさかたの雨や西施がねぶの花 8月1日(旧暦 六月十五日)火曜日

きさかたの雨や西施がねぶの花  芭蕉 

前日、象潟に向け酒田を発った芭蕉は途中大雨に遭い、昼時でしたが吹浦(ふくら)に宿泊することなりました。翌元禄二年六月十六日(1689年8月1日)雨模様でしたが、羽前・羽後の国境である三崎峠を越え、有耶無耶の関を通過、昼には塩越に到着しました。

芭蕉と曽良は、「衣類借リテ濡衣干ス。」そして、うどんを食べ、「象潟橋迄行テ、雨暮気色ヲミル。」(曽良の旅日記)。とありますように、橋から雨の象潟の景色を眺めました。掲句はその折に詠まれたものと思われます。なお、「おくのほそ道」には、象潟や雨に西施がねぶの花 の上五を見直した句形で掲載されています。

chatGPT斎 今日の一句  合歓の花 微笑み捧ぐ 夜の涙

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