其角 七夕や暮露よび入れて笛をきく 8月12日(旧暦 六月二十六日)土曜日
七夕や暮露(ぼろ)よび入れて笛をきく 其角
「花摘」元禄三年七月七日(1690年8月12日)の条の句。「秋風楽を所望して」と前書があります。
暮露とは有髪の乞食坊主のことで、通りを流す尺八を吹く虚無僧か、もしかしたら一節切(ひとよぎり)の奏者かを呼び込んで、俗曲ではない「秋風楽」という雅楽をリクエストしてたのです。
七夕を肴の酒席だったのでしょうが、「暮露」の雅楽を聴いて源氏物語の「乞巧奠(きこうでん)」だと面白がったのかもしれません。

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