蕪村 秋来ぬと合点させたる嚏かな 8月15日(旧暦 六月二十九日)火曜日

秋来ぬと合点させたる嚏(くさめ)かな 蕪村

明和五年七月四日(1768年8月15日)、大来堂の会、兼題「立秋」による詠。

古今集の「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」(藤原敏行)の「風の音」ならぬ、ハックション!でという趣向ですけど、掲句の3年後に詠んだ一昨日の陰陽師の句の方が格段にいいようです。

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