山頭火 炎天の電柱をたてようとする二三人 8月9日(旧暦 六月二十三日)水曜日

炎天の電柱をたてようとする二三人 山頭火

昭和七年(1932年)「八月九日 朝湯のきれいなのに驚かされた、澄んで、澄んで、そして溢れて、溢れてゐる、浴びること、飲むこと、喜ぶこと!野を歩いて持つて帰つたのは、撫子と女郎花と刈萱。夜、椽に茶卓を持ちだして、隣室のお客さんと一杯やる、客はうるさい、子供のやうに。よいお天気だつた、よすぎるほどの。あゝあゝうるさい、うるさい、こんなにしてまで私は庵居しなければならないのか、人はみんなさうだけれど。」([行乞記」) 山頭火は行乞中で下関川棚温泉に居ました。

本当に暑い日が続いています。



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